top of page

競技について

ボブスレー

 ボブスレーは「氷上のF1」とも呼ばれ、全長1200〜1500m、高低差約110mのコースを60秒前後で滑走する競技です。コースは15〜19のカーブがあり、スタートラインから2人ないし4人でソリを押し出して乗り込みます。ソリを押し出して乗り込む最初のタイムをスプリントタイムといい、選手はこの5〜6秒に全神経を集中させます。このスプリントタイムがゴールタイムに大きく影響します。自分の力でソリを加速できるのはこの時だけであり、乗り込んだ後は先頭のパイロットがハンドルを操作してカーブをクリアしていきます。このカーブのコーナリングがパイロットの腕の見せ所です。滑走中、パイロット以外の選手は空気抵抗を少なくするため小さくなるように努めています。

 競技で使用するソリは重量制限が定められており、ソリと選手の体重を含めて男子2人乗りで390kg以下、4人乗りは630kg以下、女子2人乗りは330㎏(ワールドカップは325㎏)以下とされています。

 競技はオリンピックでは2日間で4本滑走し、その合計タイムで順位が争われます。タイムは1/100秒まで計測されます。

 ボブスレーとは、前方にハンドル、後方にブレーキを備えた鋼鉄のソリのことで、交通機関や木材の運搬用として用いられていたソリを競技用に改良したものです。

 スイスのアルプス地方で生まれ、ヨーロッパの富裕層や冬山リゾート客の遊びとして発達したといわれています。

 1883年にサンモリッツ(スイス)で、イギリス人がトボガン(木製ソリ)をスポーツ化し、翌1884年からクレスタランという競技会を開き、冒険好きな人々の人気を集めました。

 1890年代に入って、さらにスリルを求める人々が鋼鉄製で舵と制動機の備わったソリをつくり、これを「ボブスレー」と命名したのです。この名前の由来についてはさまざまな説があり、直線でのスピードが増加するにつれて選手が前後に振れる(=bob)ことからだという説もあります。

 1923年に国際ボブスレー・トボガニング連盟(FIBT)が創設され、翌1924年の第1回オリンピック冬季競技大会から正式種目になった伝統あるスポーツです。現在、オリンピック冬季競技大会では、男子2人乗りと4人乗り、女子2人乗りがあります。

 

 

ボブスレーのスタート | 競技について

リュージュ

 リュージュとは、フランス語で「木ゾリ」を意味します。リュージュはヨーロッパの積雪地方で1650年ごろから、重い荷物の運搬や冬のソリ遊びとして親しまれていました。

 

 スポーツとして最初に行われたのはスイスだといわれています。

 初めの頃は水で凍結させた坂を滑り降りていましたが、直線の坂だけでは満足できなくなり、曲がりくねった雪の坂道を使って楽しむようになり、1879年にはスイスのダボスに初めて専用コースがつくられました。1881年に第1回スイス・ソリ競技会が開催され、これが公式ソリ競技の始まりとされています。

 

 1957年に国際リュージュ連盟(FIL)が創設され、オリンピック冬季競技大会では、1964年の第9回インスブルック冬季大会で正式種目として採用されました。現在、オリンピック冬季競技大会では、男子1人乗りと2人乗り、女子1人乗りがあります。

 

 

 この競技で使うソリは、座席にあたる強化プラスチック製の「シャーレ」と呼ばれる部分、滑走面となるスチールの刃「シーネ」が付いた木製の「クーヘ」と呼ばれる部分、この二つを結ぶ鉄製のブリッジで構成されています。ブレーキやハンドルはなく、シャーレの上で仰向けに寝て水平なフォームを保ちながら、足首で挟んだクーヘを押し込むことによって操縦します。

 

 冬季オリンピックへの日本選手の参加は、1972年の第11回札幌大会からです。この大会では、男子2人乗りで荒井理選手、小林政敏選手が4位、女子1人乗りで大高優子選手が5位入賞を果たしました。

 

 

スケルトン

 スケルトンとは、ボブスレーやリュージュと同じコースで行うソリ競技で、頭を前にし、うつ伏せになってソリに乗ります。氷上わずか10cmの高さを100km/h以上の速さで滑り降りる、エキサイティングなスポーツです。

 「スケルトン」とは、「骨格」「骨組み」を意味する言葉であり、ソリの形状がランナー(滑走部)とシャーシー(車台)のみの極めてシンプルな骨組みで作られていたことから、その名前が付いたといわれています。

 この競技は、1884年にスイスのサン・モリッツで生まれたといわれています。かつては第2回(1928年サン・モリッツ)と第5回(1948年サン・モリッツ)のオリンピック冬季競技大会で、正式競技として採用されたことがありました。その後、スケルトンが冬季オリンピックの正式種目として復活することになったのは、2002年の第19回ソルトレークシティー冬季競技大会でのことです。

 冬季オリンピックでの日本選手の活躍としては、2002年の第19回ソルトレークシティー冬季大会に出場した越和宏選手の8位入賞があげられます。

 ソリの規格、重量制限が定められており、ソリの長さ 80〜120cm、幅 34〜38cm、高さ 8〜20cm。最大重量 男子115kg(但しソリの重さは33kg以上43kg未満)女子92kg(但しソリの重さは29kg以上35kg未満)。

 

 

長野市ボブスレー・リュージュパーク スパイラル
bottom of page